北側接道で、両側に建物が建ち並ぶ細長い敷地。 一般的には、住まいの奥まで自然光を届けることが難しい条件です。
この住まいで建築家・内山里恵氏が大切にしたのは、「どこから光を入れるか」ではなく、「光がどう住まいの中を巡り、暮らしと重なるか」という考え方でした。
庭や空間の高さ、視線の抜けを丁寧に重ねることで、 南の光が奥へとほどけ、 時間とともに表情を変えながら住まい全体に行き渡ります。
それは、明るさを数値で満たすための設計ではなく、 家族の気配や時間の流れと共にある光をつくるための設計です。
この家のタイトル「ひかり継ぐ家」には、 そうした想いが込められています。